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ジュエリー基礎知識

ふだん、何気なく使っているジュエリーの数々
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ダイヤモンドってなぁに?

ダイヤモンドの価値基準

宝石ってなぁに?

宝石の硬さの話

一番硬いダイヤモンドは割れない?

 

 

   ダイヤモンドってなぁに?


女性なら誰もが魅了される美しさを持つダイヤモンド。
<宝石の王様>とも云われる程の美しい輝きは宝石中の最高を示し、その稀少性から財産的価値でも最も安定しています。

このダイヤモンドの美しさや硬さは、ダイヤの原子間の結合の仕方・密度のごく濃い結晶構造だからこそなんです。

それでは、ダイヤモンドって何なのかですが…

一言で云えば、ダイヤモンドは<ほとんど純粋な炭素の結晶>です。

昔「ダイヤモンドはただの石♪」と歌うバンドもありましたが、「ダイヤモンドはただの炭♪」 が正しいのでしょうか?

とは云え、大切な婚約指指輪が「ただの炭」では夢も思い出もあったものではありませんから、ダイヤの歴史を。

文献的には、約2000年前の聖書に金剛石という言葉とともに、その石の硬さが出ています。
近代ではインドが初めての発見地とされ、永らくはインド以外からの発見はありませんでした。

炭素の塊ではありますが、地表より35〜60キロより深い場所の高温高圧下に出来、それがマグマの噴出や地殻変動によって地表付近へ運ばれ冷まされる過程に於いて、美しく輝く結晶へと変わります。
当然ですが、非常に永い時間をかけて造られたものであり、大自然が生んだ偶然の産物です。

元は何であれ、ダイヤモンドの美しさと稀少性は、今後も失われえる事はないでしょう。

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   ダイヤモンドの価値基準


さて、稀少性の高いダイヤモンドですが、大自然の産物である以上、この世に2つと同じものはありません。
そんなダイヤモンドの良し悪しは、どのように決まるのでしょうか?

その基準は、「カラット」「カラー」「カット」「クラリティ」の四つで決まります。   

カラット(Carat) ダイヤモンドの重さの単位 1ct(カラット)=0.2g 
カラット
0.3ct
0.5ct
1.0ct
1.5ct
2.0ct
直径
約4.3mm
約5.2mm
約6.5mm
約7.4mm
約8.2mm
おおよその大きさ
カラー(Color)
D E F
G H I J
K L M
N〜R
S〜Z
無色
ほぼ無色
かすかなイエロー
非常に明るいイエロー
明るいイエロー
クラリティー(Clarity)
F フローレンス
VVSI
VSI
SI
無キズ
グレートパーセント100%
珍品
10倍のレンズでは
発見困難なほどの
内包物を含む
10倍レンズで
注意してみれば
発見できる内包物あり
10倍レンズで発見できる
1つ以上の小さな
内包物がある
肉眼でも発見できる
小さな内包物が有る
カット(Cut) ダイヤモンドの美的要素の中で、唯一人工的な要素
3Excellent H&C
Excellent H&C
Excellent
Very Good
Good
Fair
Poor

ダイヤモンドのカットは上記のように分けられます。
中でも、特殊環境下でH&C(ハート&キューピット)が見られるものは、通常のExcellentカットに比べて価格相場も高くなります。

  ハート  キューピット 

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   宝石ってなぁに?


宝石ってなぁに?と聞かれて「珍しい綺麗な石!」と答えるのも、強ち間違いではありませんが…

正確には、「美しさ」「耐久性」「稀少性」「携帯性」等の特質を備えた鉱物(真珠やサンゴ等一部を除く)であることです。

地球上は約2000種類の鉱物が存在するといわれてますが、その中で宝石として使用されるものは約80種類くらいに限られています。

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   宝石の硬さの話


宝石の硬さといえば、「ダイヤモンド」が一番硬く硬度10とか聞いた事があるかと思います。
この「硬度」というのは、正確には「モースの標準硬度」といいます。
これは、よく知られた10種類の標準鉱物を選び、一番硬いダイヤモンドを硬度10とした時に、硬い順に10段階に並べたものです。
あくまでも硬さの順番であって、順位間の硬さの割合は一定ではありません。

これとは別に、アメリカのヌープが考案したヌープ硬度というものもありますが、宝石にダイヤモンドの圧子で重力をかけて傷の深さや割れを調べる方法であり、モース硬度に比べて科学的ではありますが、テスト対象の宝石に大きな損傷をあたえるため、宝石テストにはモース硬度を用います。

以下、モース硬度とヌープ硬度の表例

モース硬度
石種
ヌープ硬度
1度
滑石
爪で容易に破毀される
2度
石膏・岩塩
爪でかすかにキズをうける
32
3度
方解石
ナイフで容易にキズがつく
135
4度
蛍石
ナイフでかすかにキズがつく
163
5度
燐灰石
窓ガラスとほぼ同じ
360〜430
6度
正長石
ヤスリにかかる
560
7度
石英・水晶
ヤスリでややキズがつく
710〜790
8度
トパーズ・スピネル
ヤスリにかからず
1240〜1300
9度
コランダム・合成サファイア
1600〜2000
10度
ダイヤモンド
6200〜6500
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   一番硬いダイヤモンドは割れない?


上のの宝石の硬さの話で、一番硬いのは「ダイヤモンド」で硬度10と書きました。
それでは、一番硬いダイヤモンドは傷ついたり割れたりしないのでしょうか?
これには、先程の硬度とは別に宝石の「靱性」というものが関わってきます。

「靱性」とは、鉱物のねばりであって、壊されようとする力にたいする抵抗です。
この「靱性」は鉱物の結晶構造に於いての原子配列に左右され、「靱性」高いほど割れたり欠けたりしにくいという事になります。

ちなみに、鉱業用削岩機や工作機械の工具として最高とされているブラジル産のダイヤモンドの変種で黒ダイヤと呼ばれる「カーボナイト」は最も強靭です。

以下に、カーボナイトの靱性を10とした時の主要宝石の靱性表を作ってみましたが、これを見ても判るように、ダイヤモンドは硬くキズにはなりにくいが、耐衝撃性は水晶等と同等であって、強い衝撃により割れてしまう事があります。

取り扱いには充分ご注意下さい。

宝石名
硬度
靱性
カーボナイト
10度
10
ダイヤモンド
10度
7.5
コランダム
9度
8.0
トパーズ
8度
5.0
ベリル(エメラルドを除く)
7.5度
7.5
エメラルド
7.5度
5.0
ガーネット
7.5度
5.0〜6
水 晶
7度
7.5
ジェーダイト(硬玉)
7〜6.5度
8.0
ネフライト(軟玉)
6〜6.5度
8.0
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